准組合員懇談会を初開催
10月4日、川越市の本店で「准組合員懇談会」を開催しました。懇談会は「わたしたちのJA」意識を高めてもらうことを目的に初めて企画されました。JA役職員が直接対話することで、准組合員の意見や要望をJA運営に反映させていこうというものです。今月号の特集では、当日の模様と今後の取り組みについて紹介します。
会の冒頭であいさつするJAの大澤道則常務。「准組合員の支援があってこそ、地域農業は守られる。積極的にJA事業や組織活動に関わって、協同組合運動の輪を広めてほしい」と力を込めて話しました。
准組合員は「地域農業の応援団」
JA管内は、産地と消費地が混在する県南西部に位置しています。准組合員数は70,757人(10月末日現在)にも上り、全組合員数の70%を占めています。そこでJAでは、准組合員との関係強化を重要な課題のひとつとして捉え、「地域農業の応援団」と位置付けて地域農業を理解頂くため、農業体験や収穫イベントなどに取り組んでいます。
こうした中、准組合員との関係にもっと踏み込んで対話を重ねながら、JAの組織・事業活動に「参加」「参画」してもらおうと、今回の開催に至りました。
活発な意見交換が行われた懇談会
懇談会は、JA各支店から選出された准組合員と直売所利用者モニターの希望者合わせて60人が参加しました。会の冒頭、大澤道則常務が懇談会の意図や、准組合員の位置付けについて説明したほか、事業の概要説明や事前に行ったアンケートに回答しました。
その後に行われたグループ対話では、JA役職員と准組合員が地域農業の振興やJA事業について語り合いました。活発な意見交換が行われ、懇談会終了後には「とても良い機会だった。年に1回は開催してほしい」と話すなど、今回の取り組みを歓迎する声も多く聞かれました。グループ対話やアンケートで寄せられた主な意見や要望は、下記をご覧ください。
当日行ったアンケート集計(一部)
グループ対話で寄せられた意見・要望(一部)
農業ジャーナリストの小谷あゆみさんを招いて講演。小谷さんは、生産者と消費者が手をつなぎ応援し合う関係
「友産友消」や「農を通じて感動を共有することの大切さ」について訴えました。
生活組織課 増子 憲 課長
JAでは、地域農業の振興と安全・安心な新鮮農産物を地域に供給し地産地消を進めることを社会的責任・使命と考えています。
その中で、将来にわたり地域農業と地域社会を支えていくために、准組合員の意思反映、参加・参画とともに、生産者と消費者の相互理解、消費者である准組合員に「地域農業の応援団」になって頂くことを期待しています。
今回の懇談会で頂いたご意見は、来年度以降の事業実行計画に反映させていければと考えています。そして、今後もこの懇談会を継続させていくことで、多くの組合員に広げていきたいと思います。