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第11回三富千人くず(落ち葉)掃き
2024年1月31日
昨年、世界農業遺産に認定された「武蔵野の落ち葉堆肥農法」が行われている三富地域で1月27日、「第11回三富千人くず(落ち葉)掃き」が開かれ、公募で集まった地域住民ら約100人が参加しました。
三富地域は川越市、所沢市、狭山市、ふじみ野市、三芳町の5市町にまたがる地域。江戸時代に開拓され、農家の屋敷、畑、平地林(ヤマ)が短冊状に配置された独特の景観が広がります。平地林の落ち葉を利用した循環型農業が300年以上も続き、都市化が進む中でも持続可能な農業の維持に向けての営みが続けられています。
落ち葉掃きは、JAいるま野や行政、有識者らでつくる三富地域農業振興協議会が主催し、所沢市の農家で「三富江戸農法の会」の横山会長が管理する平地林で実施。参加者は熊手などを使い、約1.6ヘクタールの平地林を2時間ほどかけて掃き終えました。集められた落ち葉約10トンは、農家が1年から2年ほどかけて発酵させ、堆肥として畑にすき込んでいきます。
作業後、参加者は落ち葉の堆肥場を見学し、伝統農法を肌で感じながら地域農業への理解を深めました。
所沢市から参加した夫婦は「落ち葉掃きは重労働で、農家の大変さを身に染みて感じた。今後も機会があれば参加して、伝統農法の理解者となっていきたい」と笑顔で話しました。