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JAいるま野と狭山茶②

JAいるま野と狭山茶

 

営農経済部 部長
前田 肇

JA狭山茶業との合併を機に

 今年4月、茶の専門農協であるJA狭山茶業と合併しました。この合併を機に、JAいるま野では管内の茶農家の皆さまをはじめ、関係行政、地域の茶業団体の方々と連携し、「日本の茶文化」「狭山茶の伝統・歴史」「狭山茶の美味しさ」を全国の方々に知っていただけるよう歩んでいきたいと考えております。また、茶産地のJAとして、令和の時代にマッチした新たな茶のニーズ開拓にも挑戦していく所存です。
 近年、時代の流れとともに、急須で茶を淹れる習慣が減少しています。しかし、この激動の時代だからこそ、「ちょっとひと息」「ホッとできる癒しの時間」を、ぜひとも「狭山茶」で感じていただきたいと思います。
 「家族との団らん」「大切な方へのおもてなし」…。それぞれの場面で銘茶「狭山茶」が心の懸け橋となり、皆さま一人ひとりに幸せなひと時を感じてもらうこと。これこそが、私たちJAいるま野の願いです。

 

コラム 64年の歴史に幕 JA狭山茶業のあゆみ

 長きに渡り「狭山茶」の発展に貢献してきたJA狭山茶業(狭山市)は、JAいるま野と合併し64年の歴史に幕を閉じました。
 JA狭山茶業は製茶や卸売を行う茶の専門農協として、狭山市をはじめ、入間市や所沢市などの茶農家から仕入れた荒茶を仕上げ加工し、JA系統や卸売業者、一般顧客向けに販売してきました。前身は、1915年(大正4年)設立の「埼玉県入間郡茶業組合」。戦時中に施行された茶の統制令をはじめ、農業団体機構改革などによる激動の時代を経て1956年(昭和31年)、「埼玉県販売農業協同組合連合会(県販連)直営入間製茶工場」から施設を譲り受ける形で設立されました。
 7代目の組合長を務めた平岡忠さんは「戦前戦後の混乱が続く中、狭山茶の継承と発展に危機感を募らせた当時の県販連会長や多くの茶農家の思いが伝わってくる」と、現存する資料を見ながら当時の状況を振り返ります。その後、「狭山茶」は高度経済成長期の大きな波にも乗り、独自の「自園・自製・自販」のスタイルを確立し発展していきました。その間、JA狭山茶業も「狭山茶」の発展に大きく貢献。2017年(平成29年)にはその功績が称えられ、埼玉県茶業技術協会から表彰を受けました。
 平岡さんは「これまでさまざまな困難にも茶業関係者を中心にみんなで乗り越えてきた。800年の歴史があると言われる狭山茶の歴史に関わりを持つことができた誇りを胸に、これからも狭山茶の発展に尽力し茶農家の手助けをしていきたい」と思いをかみ締めました。
 2020年(令和2年)4月、JA狭山茶業は「JAいるま野狭山茶センター(入曽)」として新たにスタート。未来の「狭山茶」へ光を灯すべく、JA狭山茶業の名はこれからもその歴史にしっかりと刻み込まれていくことでしょう。

JA狭山茶業事務所(昭和50年代)

事務所(昭和50年代)

JA狭山茶業 茶工場(昭和50年代)

茶工場(昭和50年代)

 

「狭山茶」委託加工事業に関する
お問い合わせ

①仕分け ②選別 ③火入れ ④合組(ブレンド) ⑤窒素充填加工(袋詰め) が可能です。 まずは一度、ご相談ください。
JAいるま野狭山茶センター(入曽)
〒350-1316 狭山市南入曽571
tel 04-2959-3015
(受付時間/平日8:30~17:00)