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「富(とめ)の川越いも」収穫最盛期!

2023年10月6日

埼玉県三芳町で、特産のサツマイモの収穫が最盛期を迎えました。

三芳町川越いも振興会の会長で11代続く「かどの島田園」を営む島田さんは「夏の暑さで形に若干影響があるものも見られるが、収量は例年以上だ」と話しました。

「富(とめ)の川越いも」は、同会28戸の会員農家によって生産されたサツマイモの総称で、鮮やかな紅色の皮と糖度の高さ、滋味豊かな味わいが特徴です。

多くが周辺の平地林から落ち葉を集め、2年ほど発酵させてから堆肥として畑にすき込む「武蔵野の落ち葉堆肥農法」によって生み出され、サツマイモ栽培に適した軟らかく水はけの良い土壌を作り出す同農法は江戸時代から続き、7月には世界農業遺産に認定されました。

9月27日、島田さんの畑では、旬を迎えた「ベニアズマ」を一つ一つ手で丁寧に収穫しました。収穫したサツマイモは軒先販売を中心にJA農産物直売所「あぐれっしゅげんき村」などにも出荷されます。島田さんは「富の川越いもは地域の誇りだ。定番の焼き芋だけでなく、お菓子にしても美味しいので、色々な食べ方で楽しんでもらいたい」と話しました。

収穫は10月下旬までがピーク。川越いもの代名詞で100年以上続く伝統品種「紅赤」をはじめ、「べにはるか」、「シルクスイート」など多品種が出荷される予定で、作業は11月上旬まで続きます。